世界の鉄道の中で、最高速度を誇っていたのは、かつては日本の新幹線ひかり号でした。その最高速度は、時速210㎞であり、1965年当時としては世界の鉄道の中でも群を抜いて速い記録でした。その記録は長らく世界で君臨していましたが、しかし、いつまでもその記録が世界最速であったわけではありません。

ひかり号の記録を最初に破ったのは、フランスのTGVという列車でした。最高で時速260㎞もの速度を出しました。 日本の新幹線も、記録を塗り替えられたままではいません。

1997年には、500系新幹線ののぞみで時速300㎞に達し、再び世界記録を日本に取り戻しました。その後は、フランスとの競争です。
現在は、最高速度が時速320㎞に達する、フランスのTGVが世界記録を持っています。鉄の車輪を持つ列車でのこれ以上の速度上昇は不可能とさえ言われています。今後は、日本が計画しているリニアモーターカーで、時速500㎞が実現できれば、再び日本が世界の鉄道の中で最高の速度を出せる鉄道を有することになります。